『田実祭(たのみさい)』は、阿蘇神社の三大祭りのひとつで、稲の実りに感謝を捧げる秋のお祭り。一般的には「豊饒会」や「放生会」とも言われます。この祭事は、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
「田の実」とは、収穫時期に田園で実ったお米のことで、五穀豊穣に感謝の意をこめて御神前に神酒、稲穂、鏡餅、海魚、赤飯、野菜などが供えられ、拝殿で神事が行われます。
その他にも「阿蘇古代神楽」や、神慮を慰めるための「願(がん)の相撲」行なわれ、そのあとに「流鏑馬(やぶさめ)」の奉納があります。
流鏑馬の奉納では、流鏑馬射手会の射手が、烏帽子(えぼし)に直垂(ひたたれ)姿で馬にまたがり、約140メートルの横参道を駆け抜け、3つの的をめがけて馬上から次々に矢を放ちます。
流鏑馬の最後には、射手が見物人に向かって破魔矢(はまや)を投げます。使われた矢は、田畑の虫除け・火難除け・家内安全のお守りとして尊ばれています。
イベント情報
- 日時
- 毎年9月下旬〔祭事の開催日〕
- 場所
- 阿蘇神社
- 駐車場
- 専用駐車場・普通車50台程度(阿蘇神社)
- 問合せ
- 阿蘇神社社務所(電話)0967-22-0064
9月の祭事
- 月次祭(1日)
- 田実祭