池の川水源[南阿蘇村]

『池の川水源(いけのかわすいげん)』は、地元住民の生活用水としても利用される良質な湧き水。ほかにも、その年の農作物の豊凶を判断できる「兜(かぶと)石」があります。

水源は「熊本名水百選」のひとつ。

名水情報

水源

岩下神社の参道と水源[池の川水源・南阿蘇村]
水源は、神社の参道脇にある湧水口から洗い場まで細長い地形。水源上流の広さは幅3メートル、長さ7メートルくらい。その周りを木に覆われて天然の庇(ひさし)のようです。
湧きでる天然水のゆらぎ[池の川水源・南阿蘇村]
水源の湧水口を観察すると、湧水池の底がゆらいで湧水の吹き出しが確認できます。

湧き水は周辺5戸の民家にも引き込まれ、飲料水や調理に使う水として簡易水道の役目も果たしています。水源からの水は、飲料水用、生活用水、灌漑(かんがい)用水と3つの用途に水路が分けてあります。
豊作凶作を占う兜石[池の川水源・南阿蘇村]
また、こちらの湧水池には「兜(かぶと)石」と呼ばれる二つ石があり、昔は湧水量による石の浸り方で農作物収穫の豊作・凶作を判断していたそうです。一帯の農家としては、農作物を育てる灌漑水だけでなく、その年の豊凶を左右する重要な湧水地となっています。

ちなみに、以前は水源の水を中松小学校のプール用水として使っていました。しかし、湧水の水温は低いため子供たちの唇は青かったそうです。

ミネラル成分

pH(14℃)
7.3
ナトリウム
10.5 (mg/ℓ)
カリウム
6.09 (mg/ℓ)
カルシウム
22.9 (mg/ℓ)
マグネシウム
6.86 (mg/ℓ)
湧水量
5(トン/毎分)

汲み場

汲み場と参道は兼用[池の川水源・南阿蘇村]
汲み場は楕円状の湧水口の手前。コンクリート製の入口部分と神社参道にL字型に囲まれた内側になります。
汲み場[池の川水源・南阿蘇村]
足場は、手前隅の三角形のコンクリ部分と、天然の岩を置いた簡易的なもの。岩場が濡れている時は滑りやすいので足下には注意してください。左の二つ並んだ石が「兜石」です。
備え付けの柄杓と漏斗[池の川水源・南阿蘇村]
柄杓(ひしゃく)は木から吊るしてあり水筒やボトルへの注ぎ入れはしやすくなってます。

施設・その他

岩下神社(古くは三年妙見)[池の川水源・南阿蘇村]
水源の隣には『岩下神社』があります。神社は阿蘇75社の一つで、古くは三年妙見と呼ばれていました。こちらの岩下神社では、毎年7月18日夏祭り、11月18日秋祭りが執り行われます。祭は氏子たちが御神酒を持ちよって水に感謝をする「水祭り」で一晩中語らう風習が続いています。
マイクロバスもOKの駐車場[池の川水源・南阿蘇村]
駐車場は水源のすぐ近くに用意され8台程度止めることができます。
農作物販売所と東屋[池の川水源・南阿蘇村]
また、駐車場の隣には大きめの東屋と簡易農作物販売所があります。

ロケーション

水源は交通量の多い道路に面しており、分かりやすい場所にあるため訪れる人は多い。
水源のそば(西側)を【県道39号線】が南北方向に通り、道向こうには『中松小学校』があります。南方面そばには交差点があり、産交バスが往来する村道と交差している。その向こうには南阿蘇鉄道が横切っており、付近には『中松駅』があります。

近くの北西方向には『一心行の大桜』。【県道39号線】を南下すれば【県道28号線】と交差し、そのルート沿いには道の駅『あそ望の郷くぎの』や温泉宿泊施設『四季の森』があります。

アクセス情報

鉄道
水源へのアクセスは、南阿蘇鉄道なら『中松駅』下車です。駅からの距離は約450キロメートルで徒歩7分ほどでしょう。

バス
付近の村道を走る産交バスを利用して『中松小学校前』停留所で下車。バス停から徒歩5分ほど。

車・バイク
西原・久木野方面へ【県道39号線】
南阿蘇から高森へと通じる【国道325号線】を通るばあいは、【県道39号線】と交差する交差点をコンビニ『ローソン 南阿蘇白水店』側へ南下するほうへ向かいます。
県道39号線左手に水源駐車場[池の川水源・南阿蘇村]
交差点から約1.1キロメートル走行すると左手に水源の駐車場と休憩所見えてきます。

湧水地情報

所在地
熊本県阿蘇郡南阿蘇村中松4179[地図
料金
無料
駐車場
有り
トイレ
無し
施設
神社、東屋
その他
簡易農作物販売所あり

南阿蘇湧水群リンク

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