塩井社水源 現在状況[南阿蘇村 湧水群 天然水]

塩井社水源 [南阿蘇村]

塩井社水源 現在状況[南阿蘇村 湧水群 天然水]

『塩井社水源(しおいしゃすいげん)』は、不老長寿、諸病退散の神水。水の質も軟らかく別名「女水」ともいわれる。

「平成の名水百選」に選ばれている水源としては、南阿蘇村のもっとも西にあります。


塩井社水源の現状

2016年4月18日
熊本地震の影響により、現在は水源から湧き水は出ていません。
2018年5月1日
少しずつですが、湧き水が出てきました。
2018年7月25日
湧き水の量が増えてきました。水源池が天然水で満たされています。
2018年7月31日
湧き水が湧き続けているため、透明度が上がっています。

〈2018年7月25日 現在〉の写真画像
地震後 再び湧き水復活[塩井社水源・2018年7月25日 現在]

〈2018年7月31日 現在〉の写真画像
地震後 約2年ぶり湧き水満杯[塩井社水源・2018年7月31日 現在]
地震後 約2年ぶり湧き水復活[塩井社水源・2018年7月31日 現在]地震後 約2年ぶり湧き水復活[塩井社水源・2018年7月31日 現在]地震後 約2年ぶり湧き水復活[塩井社水源・2018年7月31日 現在]地震後 約2年ぶり湧き水復活[塩井社水源・2018年7月31日 現在]地震後 約2年ぶり湧き水復活[塩井社水源・2018年7月31日 現在]地震後 約2年ぶり湧き水復活[塩井社水源・2018年7月31日 現在]

〈2017 – 2020年〉塩井社水源の現在状況

名水情報

水源

水源そばの塩井神社[塩井社水源・南阿蘇村中松1655]
水源の湧水口は、周りを森林に囲まれとても神秘的。そばには水の神を祀った『塩井神社(しおいじんじゃ)』があり、ひっそりとしています。

塩井社水源の湧水源[南阿蘇村中松1655]
塩井神社境内にある水源上流の幅は7メートルほど。その色合いは、青く深みのあるエメラルドグリーン。
写し鏡のような水面[塩井社水源・南阿蘇村]
水源の水面は、いつも静寂で鏡のように周辺の植物を映し出しています。
水路に流れ出す湧水[塩井社水源・南阿蘇村]
ここから沸き出した水は、ユックリと水路へ向けて流れ出しもユラユラとゆらめいています。

水源からの水は灌漑(かんがい)用水のほか、周辺15戸の民家へ飲料水としても供給されています。そういった理由があり水源地での水遊びや洗い物は厳禁です。

また、流れ出た湧水は、塩井川を経て白川へ注ぎ込まれています。この塩井川は南阿蘇でただ一つ、西から東へ流れる川として知られ、地域住民からは「ノンボリ(上り)川」とも呼ばれています。

ミネラル成分

pH(14℃)
ナトリウム
– (mg/ℓ)
カリウム
– (mg/ℓ)
カルシウム
– (mg/ℓ)
マグネシウム
– (mg/ℓ)
湧水量
約5(トン/毎分)

歴史・逸話

神社の北側にある「夜峰山(よみねやま)」の地下を通って湧き出す水は、古来より『お汐井様(おしおいさま)』とあがめられ、不老長寿と諸病退散の御神水とされています。

また、夜峰山は『健磐龍命(たけいわたつのみこと)』の妻『阿蘇津姫命(あそつひめのみこと)』が出産の際に、姫が身を隠くすことができるよう、一夜で築き上げた山という神話が残ってます。

神社は、文禄2年(1593年)まで南郷谷総鎮守八坂神社の夏大祭の御神幸の社とされていました。当時は塩井神社に一泊の後、翌日御本殿(八坂神社)へ帰っていましたが、『天正年間の兵乱〔島津勢の当国侵入〕』により、塩井神社への神幸は取り止められました。 

汲み場

遠い昔から伝わる湧き水どころではありますが、そんなイメージを崩すこともなく汲み場は整備されています。
汲み場の階段[塩井社水源・南阿蘇村]
塩井神社のそばには、岩で組まれた階段があり、直接か柄杓(ひしゃく)で組めるようになっています。ただ、階段の奥行きが少なく幅も広くないため、ポリタンクを階段に置くことはできません。
汲み場備え付けの柄杓[塩井社水源・南阿蘇村]
汲み場の両側には柄杓の備え付けはありますが、離れたポリタンクへ汲んだ湧き水を入れたいのであれば漏斗(じょうご)を持参したほうが良いでしょう。

また、駐車場と境内をつなぐ扇状の橋の脇にも階段状の汲み場が用意されています。こちら側は置き場所に余裕があるため、ポリタンクを身近に置いて汲みたい場合は便利です。

施設・その他

手前の湧水公園[塩井社水源・南阿蘇村]
水源近隣は休憩所をふくめ整備され、手前の湧水公園には東屋にベンチ、子供たちの水遊びにも最適な水深の浅い水路と小上がりなどが設置されています。

駐車場は、水源そばに7台程度。また離れた湧水公園に4台程度停められます。

お手洗いは、以前簡易トイレが2基ありましたが、熊本地震後の現在はありません。
塩井神社[塩井社水源・南阿蘇村]
水源そばにある『塩井神社(しおいじんじゃ)』の建立は平安朝期とされ、古くから信仰がうかがえる。御祭神は罔象女神で水の神様。


アクセス・周辺情報

南阿蘇中松(旧松の木)にある塩井神社境内にある水源。
神話が残る夜峰山(左)[塩井社水源・南阿蘇村]
すぐ北側には【国道325号線】が通り、また神話が残された夜峰山が急斜面で迫っています。
南方向の水田地帯と南側外輪山[塩井社水源・南阿蘇村]
南側は、こちらの水源の水で作られる田畑があり。ちかくを村道が通っています。その向こうには南阿蘇の広大な農作地帯が広がる。また、南阿蘇カルデラにそびえる南側外輪山を望むことができるでしょう。

アクセス情報

鉄道
水源は、南阿蘇鉄道『阿蘇下田城ふれあい温泉駅』と『南阿蘇水の生まれる里白水高原駅』の中ほどにあるため、どちらの駅から下車してもよい。
駅からの距離は、『阿蘇下田城ふれあい温泉駅』だと約2.1キロメートルで徒歩30分ほど。『南阿蘇水の生まれる里白水高原駅』であれば約1.6キロメートルで徒歩23分ほどでしょう。

バス
付近の村道を走る産交バスにのり『東下田』停留所で下車。バス停から距離は約900メートル。徒歩14分ほど。

車・バイク
高森方面からの塩井社水源へ脇道へ右折
高森方面(東)からのアクセスは〔川地後水源〕の道順で来て「川地後水源」前の村道を通過。そこから約800メートル直進すると左手に『村上養魚場』があり、右手には脇道と水源への道路案内標識があります。ここを脇道へ右折。100メートルほど直進すると湧水公園の駐車場へ到着します。
南阿蘇ベーグルワンを通過【県道325号線・南阿蘇村】
阿蘇市・河陽方面(西)からのアクセスは【国道325号線】を走行して『ベーグル・ワン[熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽3747−2]』などの店舗が密集する地域を通過。
県道149号線と交わる交差点を右折【県道325号線・南阿蘇村】
ベーグル・ワンあたりから高森方面へ約1.4キロメートル直進すると【県道149号線】と交差する交差点へ着きます。この交差点を西原方面へ右折。
村道交差点を高森方面へ左折【塩井社水源ルート】
右折後しばらく直進すると村道と交わる交差点に近づきます。こちらの交差点を左折です。
右手の『村上養魚場』前の脇道へ左折[塩井社水源・南阿蘇村]
左折してから約2キロメートル直進すると、右手に『村上養魚場』。左手に脇道と水源への道路案内標識があります。ここを脇道へ左折。100メートルほど直進すると湧水公園の駐車場へ到着します。

湧水地情報

所在地
熊本県阿蘇郡南阿蘇村中松1655[地図
料金
無料
駐車場
2箇所有り。公園4台 / 湧水そば6台
トイレ
無し
店舗
無し
その他
柄杓の備え付けあり

南阿蘇湧水群リンク

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