明神池名水公園[南阿蘇村]

明神池名水公園にある『明神池水源(みようじんいけすいげん)』は、ここの水は誕生水と呼ばれ、昔から子宝に恵まれる水として親しまれています。鯉の泳ぐ池や、子供が水遊びができる水深の低い池などもあり、遊べる公園としても整備されています。

名水情報

水源

広い沼沢湖だった[明神池名水公園・南阿蘇村]
水源の広さは752平方メートルで、湧水は池のいたるところから噴き出しています。もともと約5070平方メートルもある広い沼沢湖だったのですが、昭和28年の大水害や公園整備で埋められてしまい現在の姿となっています。
林に囲まれた湧水池[明神池名水公園・南阿蘇村]
水源は汲みやすい汲み場が用意され、湧水口から流れ出た天然水は、そばの池へ流れ込んでいます。
水源横の池の鯉[明神池名水公園・南阿蘇村]
林に囲まれたひっそりとした湧水池に、ゆったりと泳ぐ鯉の姿が印象的です。
数々の逸話をのこす湧水[明神池名水公園・南阿蘇村]
昔の明神池は多くの天然水を保有し、遠くに見える南外輪山が借景となって景勝の地としても知られていました。そのほか、母乳の出を良くした銀杏、鬼官兵衛の必勝祈願、それに『明神池河童伝説』などの逸話が残されています。

また、綺麗な水と環境保全のため、現地では善意の資金協力をお願いしています。ただ、衛生上の問題が有るためコインを水中に投入しないでください。

ミネラル成分

pH(13℃)
7.5
ナトリウム
10.7 (mg/ℓ)
カリウム
6.27 (mg/ℓ)
カルシウム
27.7 (mg/ℓ)
マグネシウム
7.62 (mg/ℓ)
湧水量
2(トン/毎分)

逸話・歴史

明神池河童伝説
遠い昔、明神池に仲良しの男女カッパが住んでいました。
ところが、男のカッパはイタズラが多く、とうとう神を怒らせてしまい、男カッパを遠くの池に飛ばされてしまいました。

女カッパは、いつか彼が帰ってくると信じ、池の石の上に座り待ちつづけました。しかし、彼女の願いもむなしく彼に会えることは二度とありませんでした。そして、彼女が長い年月にわたって座っていた石だけが池の中に取り残されました。

彼を待ち続けた彼女の健気さに胸を打たれた人々が、座り続けたその石を「かっぱ石」と呼び、いつまでも待ち続ける女カッパの姿を再現して残された石の上に置いたそうです。

群塚神社
こちらの湧水地には『群塚(むねつか)神社』という産神を祀った神社があり、ここの湧水は飲むと子宝に恵まれるといわれ「誕生水」と呼ばれています。

誕生水の逸話は、昔この一帯には『吉田城』と繁栄した集落がありました。しかし、この地を治めていた城主に跡継ぎの子が産まれてきません。そこで、この水源で身を清めて境内にある誕生石に願をかけたところ子宝にめぐまれたそうです。

しかし、こんどは産後の体調がすぐれないばかりか乳の出がわるく、赤子の成長に深刻な問題が出てきました。そこで、境内にある銀杏の乳房のように下がっている気根をなでたところ、その日から病気の症状はなくなり母乳の出がよくなったと言い伝えられています。この逸話によって現在でも女性参拝者が訪れています。

佐川官兵衛
『佐川官兵衛(さがわ かんべえ)』は、会津藩の家老までなった人物。
戊辰戦争で武勇に秀でた闘いぶりに、官軍から”鬼官兵衛“と恐れられた。また、明治新政府からは警視局に招かれ、その後は麹町の警察署長を勤めている。官兵衛は西南の役では警視隊の副指揮官として小倉、大分から阿蘇に入った。

当時、官軍の略奪などを恐れていた南阿蘇住民からは、高い統率力と厚い人情によって慕われ『鬼さま』と呼ばれていた。しかし、明治10年の西南戦争で阿蘇二重峠の戦いに向かう途中、旧長陽村黒川にて薩軍の銃弾により47才の若さで戦死。

汲み場

湧水源の池[明神池名水公園・南阿蘇村]
汲み場のまわりは整備がいきとどいており、気軽なスタイルで天然水を汲むことができます。駐車場からの通り道は平に舗装され台車の移動もスムーズです。
湧水源の汲み場[明神池名水公園・南阿蘇村]
湧水口の上流のまわりを半分囲むように岩を組み合わせた汲み場が施工され、後方の広い池と隔ててあります。汲み場の幅は十分あり、そばには柄杓と漏斗が多数用意されているため複数の人が同時に汲むことができます。

施設・その他

湧水池を望む丘の上には群塚神社があります。この神社の祀神は、阿蘇の健磐龍尊をはじめ十二神とされる阿蘇の神様ではなく天津神系の神様です。これは阿蘇地方では珍しいとされています。
佐川官兵衛記念館のなか[明神池名水公園・南阿蘇村]
そのほか、公園内には”鬼官兵衛“と呼ばれた『佐川官兵衛記念館』を併設。西南戦争時に西郷軍に参加した旧会津家老佐川官兵衛を紹介した資料館があり、刀や関連資料、当時の生活用品等が所せましと並べられています。
簡易農作物販売所[明神池名水公園・南阿蘇村]
駐車場付近には、水源の水を調理利用した『明神そば』も営業しています。また、蕎麦屋の横には地元で採れた新鮮な農産物の販売所などもあります。

ロケーション

南カルデラからの阿蘇山[明神池名水公園・南阿蘇村]
明神池水源は、旧白水村のほぼ中央に位置する湧水地。公園駐車場の前を村道が通っておりアクセスしやすい。北東近隣には南阿蘇村役場・白水庁舎に同村の小中学校があり、公共施設と住宅地が密集する街中にあります。

南方向には『南阿蘇鉄道』の線路と田畑が広がり、その向こうには白川、そしてその付近には『竹崎水源』があります。

アクセス情報

鉄道
水源へのアクセスは、南阿蘇鉄道『阿蘇白川駅』で下車。駅からの距離は約1キロメートルで徒歩15分ほどでしょう。

バス
付近の村道を走る産交バスにのり『吉田新町』停留所で下車。バス停留所から徒歩2分ほど。

車・バイク
南阿蘇から高森へと通じる【国道325号線】を利用して、まずは『阿蘇白水温泉瑠璃』をめざしてください。すると、【県道111号線・阿蘇登山道路】と交差する交差点があります。
JA阿蘇白水中央支所給油所【国道325号線】
交差点付近には『JA阿蘇白水中央支所給油所』と『JA阿蘇グリーンなんごう』があり、そちら方向(南側)へ進入してください。
ノースグレープファームの交差点[南阿蘇村吉田]
しばらく直進したら『観光ぶどう園・ノースグレープファーム』と『JA阿蘇白水中央支所』がある『白水村吉田』交差点を左折。
『佐川官兵衛記念館・明神そば』の看板[明神池名水公園・南阿蘇村]
左折してから約900メートル村道をすすむと右手に『佐川官兵衛記念館・明神そば』の看板が見えてきます。そこから右折して奥へ進めば駐車場にたどり着きます。

湧水地情報

所在地
熊本県阿蘇郡南阿蘇村吉田1394[地図
料金
無料
駐車場
無料
トイレ
有り
店舗
明神そば、簡易農産物販売所
その他
柄杓と漏斗あり。近隣に群塚神社と佐川官兵衛記念館。

南阿蘇湧水群リンク

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