『妙見神社の池(みょうけんじんじゃのいけ)』は、地元では『妙見さん』の名称で親しまれてます。こちらの湧水の元は、南外輪山の伏流水が湧き出ていると言われる。
熊本で“妙見様”は水源に祀られることが多く、水神様として地域住民より信仰されています。
こちらの水源は『くまもと名水100選』選ばれている源泉。
名水情報
水源
湧水地の大きさは8メートルと3メートルほどの四角形。溜まり場の水深は浅く、少し大きめの石が5個程度おさまっています。
何も無いかのように透き通る天然水のそばには、水質に敏感なトンボが訪れる。
毎分1トンの豊かな湧水量のおかげで、付近の家々には飲用をふくめた生活用水が引かれ、また田畑の灌漑用水としても使用されています。
水源の横には非常に狭い道が通され、ほぼ地域住民が利用しているローカル感たっぷりの湧水地。池は住民によってきれいに管理されており、同時に周辺の憩いの場となっています。
ミネラル成分
※分析情報ありません。
- pH(14℃)
- –
- ナトリウム
- – (mg/ℓ)
- カリウム
- – (mg/ℓ)
- カルシウム
- – (mg/ℓ)
- マグネシウム
- – (mg/ℓ)
- 湧水量
- 約1(トン/毎分)
汲み場
湧水池の淵はコンクリートなどでシッカリと施工してあるため、水汲みをふくめ農作物の洗いがしやすくなっています。
天然水の沸き口は二箇所あり、ひとつめは道路から見て左側の隅、小さいヤシの木の根元あたり。汲みやすいように両端から岩を渡しています。
ふたつめは右奥の岩の下から流れ出しています。(ふたつめ沸き口付近は熊本地震の影響で土手が崩れています〈2016年5月5日現在〉)
その他
池のそばには「妙見神」が祀られており小さな祠があります。その中には、その年に生まれる子どもの数だけ増えたり減ったりするという不思議な伝説が残る石が納められているという。
また『梅雨の終わりを告げる白砂』というモノもあり、こちらの水源には2つの不思議があります。
ロケーション
南側外輪山の麓、南阿蘇村久石の中二子石集落にあります。水源の南側そばを【県道28号線】が通っています。
北側には南阿蘇の農耕地帯が横長に延々とつながる。春には美しい阿蘇山の麓に広がる水田風景を見ることができます。そのなかを白川と南阿蘇鉄道が横切っています。
アクセス情報
バス
【県道28号線】を往来する熊本産交バスに乗り「中二子石」停留所で下車。バス停から下へ50メートルくらい進んで右折。そこから少し進むと『妙見神社の池』に到着します。バス停から徒歩約3分です。
車・バイク
まず【県道39号線】と【県道28号線】が交差する[久木野久石]交差点を目指してください。分かりやすいランドマークとしては『あそ望の郷くぎの[熊本県阿蘇郡南阿蘇村久石2807]』『四季の森[熊本県阿蘇郡南阿蘇村久石3160]』があり、この二つの施設の間にある交差点が[久木野久石]交差点です。
交差点から東(高森方面)へ向かって【県道28号線】を進み『四季の森』の前を通過。距離にして交差点から2キロメートル走行すると、右手に「中二子石」バス停留所が見えてきます。その反対側(左手)に脇道があるので、そこへ左折します。
バス停から下へ50メートルくらい進んで右手脇道へ右折。そこから少し進むと『妙見神社の池』に到着します。
この水源地への進入道は一方通行で、狭い農村集落道で駐車スペースが無く、Uターンもできません。
水源前を通過する狭い道は、そのまま通過すると県道に出られますが、全ての道が狭いため小型車以上の進入は厳しいでしょう。また、水源の前には民家の入口があったり、車が離合できるスペースが無いため、水源付近への駐車は地域住民の交通の妨げになるのでご注意ください。
湧水地情報
- 所在地
- 熊本県阿蘇郡南阿蘇村久石1068[地図]
- 料金
- 無料
- 駐車場
- 無し
- お手洗い
- 無し
- 店舗施設
- 無し
- その他
- 農作業車優先。道が狭く一方通行、小型車以上の通過は難しい。
南阿蘇湧水群リンク
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