現在の復旧状況[阿蘇神社 2019]

【2019年】阿蘇神社:現在の復旧状況

現在の復旧状況[阿蘇神社 2019]

国指定重要文化財で知られている阿蘇神社の桜門(ろうもん)と拝殿。しかし、平成28年熊本地震で倒壊し、昨年春まで解体工事が行われていましたが、2019年8月28日に再建工事の安全祈願祭が行われ、本格的な復旧作業に着工。
健在時の楼門[阿蘇神社 2014年]
地震後の初期調査では、修復に10年ほどの期間が必要と言われていましたが、賢明な修復作業により予定よりも早く元の姿を見れそうです。

初詣の甘酒3万人分の仕込み開始

阿蘇神社で年末恒例の甘酒の仕込みが12月16日から始まりました。

甘酒は、神への供物を調理する神饌(しんせん)所で神職や巫女らが、竹の棒を使って炊きたてのもち米と米こうじを、ていねいに混ぜ合わせ造りこんでいきます。

仕込み量は、1日に4斗樽に軟らかく炊き上げたもち米と麹を加えて造る作業を4回おこない、1週間で28回仕込むため、総量は2016リットルほどと大量。

仕込み作業は1週間ほど続き、できあがる甘酒は3万人分ほど。寒い中お正月に阿蘇神社を訪れる初詣客に、美味しくて暖かい甘酒を飲んで身体を温めてもらおうと毎年振るまわれます。

初詣行事
甘酒ふるまい〈1月1~3日・9~15時〉《変更になる場合あり》

阿蘇神社 2020年 初詣情報[参拝時間・臨時駐車場]



楼門修復:耐震補強の鉄骨組み上げ

現在の復旧状況[阿蘇神社 2019]
2016年4月16日に発生した熊本地震の本震で、甚大な被害を受けた阿蘇神社の歴史的建造物の再建状況がメディアに公開。

被災した阿蘇神社で損壊した建物は、楼門(ろうもん)と拝殿・翼廊が全壊。さらに、その他の重要文化財建造物にも損傷が多く見られました。

熊本地震で倒壊した楼門と拝殿は、江戸時代末期に建設されており、とくに阿蘇神社のシンボル的な楼門は、国の重要文化財建造物に指定されています。

全壊した楼門は、すでに全解体され部材単位の修復がほぼ完了。修復部材の7割ほどが江戸時代に建設された部材で再利用されます。
現在は、2021年1月ごろから開始される組み立て工程へむけて、楼門があった場所に高さ24メートル、奥行きが28メートル、横幅が24.5メートルの修復作業場が2020年6月ごろに構築され、雨風の影響を受けず組み立てが可能になります。
現在の復旧状況[阿蘇神社 2019年]
このたび修復再建される楼門には耐震補強がほどこされます。
補強部分は高さ約13メートルで、鋼鉄製の柱4本に正方形の強化フレームをビルトインした構造体で、楼門の下層部分を強化し支える。さらに、組み上げ作業が進むにつれ、楼門の上層には免震構造をもつダンパーが、鉄骨1本あたりに2基搭載。くわえて、破断が激しかった柱22本のうち10本には新素材『アラミド繊維』を円心状に埋め込み補強。

これらの耐震補強により、熊本地震と同規模の揺れに耐えられる強い構造となります。

楼門の組み立て作業は 2021年1月頃 から始まり、復旧完了は 2023年12月頃 の予定。