熊本地震で大きな被害を受けた『長陽大橋』は、阿蘇大橋のように崩落はまぬがれましたが、橋と接続する道路が両端で崩壊したため全面通行止めとなっています。
ところが、断層付近に架かっていたにもかかわらず長陽大橋は原型はとどめており、補修することで復旧可能であることが専門家による診断でわかりました。
これによって阿蘇大橋が完成するまでの代替え主要道路として、阿蘇の観光・流通のロス軽減、また地元民の生活道路として通行を確保できるようになります。
阿蘇長陽大橋の応急復旧の時期は、2017年夏頃の開通をめざしています。
長陽大橋の現状
更新:2016年9月16日
立野側
橋へのアプローチとなる村道の周辺を整えます。熊本地震では村道をふくめて地盤が大きく崩れました。まずは不安定な土砂を撤去しています。
栃の木側
地震によって村道に接する斜面が上部から大きく崩れたため、上部の土壌状態を整えるために掘削しました。
村道へ崩れ落ちた土砂などの撤去作業中。
村道に接する斜面崩壊を防ぐために、不安定な土塊を撤去。そのあとは斜面をモルタル仕上げするための下地としてラス張り施工します。
「ラス張り」とは?:鉄製で組まれた網目状のネット(エキスパンドメタル)で、不安定な基盤や斜面に張ります。
更新:2016年9月28日
立野側
栃の木側
斜面上部の崩落対策にモルタル施工前のラス張り作業に着手。
村道に接する斜面壁面の不安定土砂撤去に着手。
崩れ落ちて来ていた斜面対策のため、モルタルの吹き付け作業中。