九州では観測史上初の震度7の強い地震から約10日が過ぎた頃、多くの地域ではライフラインがおおむね復旧。しかし、熊本市方面から阿蘇方面へアクセスする道路の多くが、破損・地滑り・崩落に寸断されており復旧の見込みがたたない状態です。
阿蘇へのルート
いままで阿蘇へのメインルートであった【国道57号線】は立野・長陽地区で崩壊・崩落しているため、現在(4月30日)は【県道339号線】を利用して通称「ミルクロード」を経由して阿蘇(内牧、一の宮)方面へアクセスするしかありません。このルートが致命的な損壊を免れたのが唯一の救いでしょう。
迂回路情報は、以下の記事に掲載しておりますのでご確認ください。
今回はサイクリングが目的ではないため、阿蘇方面には車でアクセス。現地では復興支援車両が多く入っているため駐車スペースがあるのか不明です。ということで手前の「阿蘇市農村公園あぴか」へ停め、そこから一の宮方面へ自転車でアクセスすることにしました。
ところが「あぴか」には、災害復興支援に来ている自衛隊関係車両でいっぱい。作業の邪魔になるために近隣の児童公園らしき場所に駐車。
阿蘇神社へ
さて、「あぴか」付近から阿蘇神社のある一の宮を自転車で目指します。辺りの道路には自衛隊車両がたくさん走行して何らかの支援活動中です。往来する車の邪魔にならないよう歩道を走行。歩道も地震の影響により多数の亀裂や損壊があり、ロードバイクやママチャリだと走りづらいし子供なら危険でしょう。
また、車道も亀裂による段差などがあちこちに見られ、減速して通過しないと車体への負荷も大きそう。
一の宮地区へ入って行くと、倒壊した家屋がポツポツと見掛けますが全体的に見ると少なめ。築年数が経った家屋の損傷が多いようです。
また、一部では湧き水が止まったという話を聞いたのですが、こちらの「阿蘇やくいん原湧水群」は大丈夫で、以前と変わらず豊富な水を涌き出しておりました。しかし、まだ断水箇所があるらしく自衛隊の給水車が活動しています。
阿蘇神社の脇に伸びる観光街「門前町」へ到着。さすがに平日なうえに地震の影響で人は少ない。通りに面した家屋倒壊は一部だったので、ほとんどの店が営業を再開していました。
門前町通りの中心部の店舗では、店先で支援物資配布を行っていました。
門前町から阿蘇神社の境内に入ると、見慣れない光景がそこにありました。日本三大楼門の一つで、国の重要文化財でもある「楼門(ろうもん)」が崩れ落ちています。
震災前の「楼門」は高さもあり阿蘇神社の特徴の一つ。
しかし、本震以降の地震により平屋建ての民家より低く崩れてしまいました。深夜の地震だったため、観光客が巻き込まれなくてよかった。
いつも見上げていた「阿蘇神社」の文字が、目の高さまで落下しており悲しい。
神社は楼門のほか「拝殿」も前方部分が倒壊してしまい、修復に相当な期間と費用を必要とします。復興再生にむけて行政や皆さんの支援が必要です。
境内では灯籠や石塀の倒壊が所々みられますが、観光や散策などに支障はありません。
復興支援への感謝
阿蘇神社の周辺に目を向けると、一般家屋の停電が徐々に解消されている様子でした。実際に電力供給修復作業をするシーンを何度も見掛けていましたが、西日本の各電力会社のメンテナンス要員の方々がテント持参で多数現地入りされていました。
また、自衛隊の方々も長時間に及ぶ支援や危険な作業やこなされるなど、とても有難く頼もしい存在です。
復興支援に参加された多くの方々に感謝感謝です。
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