本来は『柄漏流神事(えもりながししんじ)』とよばれる農耕祭事。別称『ねむり流し神事』は「おんだ祭り」の10日ほど後に執り行われます。
おもな祭事は、田鶴原神社に集まった駕輿丁(かよちょう)たちが、阿蘇神社から区々をふくめて柄漏流の田歌を歌いながら練り歩きます。昔は夜更けまで歌ったそうです。
「田歌」は、この神事で歌い納めになり、来年まで歌うことが禁じられます。
祭事の内容
祭事は、夕刻から「田鶴原神社」での神事にはじまり、駕輿丁(かよちょう)たちが田歌を歌いながら阿蘇神社へ向かいます。
つぎに、阿蘇神社の楼門前で待機している駕輿丁と合流すると、神紋入りの高張提灯を先頭に宮司宅へ向かいます。宮司宅では田歌が歌われ、それが終わると[阿蘇神社~上町~仲町~下町]を歩きながら歌い流しつつ折り返してきます。
沿道の家々では「流しの前に眠ると、遠いところへ流される」との言い伝えがあり、昔の子供たちは眠いのを我慢して駕輿丁をお迎えし、折り返してきた駕輿丁をお見送りしていたそうです。
最後は、阿蘇神社拝殿で田歌を歌い納めをして祭事は終了します。
イベント情報
- 日時
- 毎年8月上旬〔祭事の開催日〕
- 場所
- 阿蘇神社、田鶴原神社
- 駐車場
- 専用駐車場・普通車50台程度(阿蘇神社)
- 問合せ
- 阿蘇神社社務所(電話)0967-22-0064
8月の祭事
- 月次祭(1日)
- 柄漏流し神事(御田歌謡い納め)
- 風祭