阿蘇神社(あそじんじゃ)は、約2000年以上の歴史を有する古社。
神武天皇の孫神で阿蘇を開拓した『健磐龍命(たけいわたつのみこと)』をはじめ家族神12神を祀る。また、大宮司は古代から阿蘇氏の末裔が務めています。
こちらでは熊本地震から復旧している阿蘇神社の現在状況を掲載しています。
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阿蘇神社 2020《10》
9月:修復工事状況
現在の素屋根内部の様子
楼門素屋根の内部を神殿側から見た写真です。楼門の大きな部材を素屋根内に搬入し、現在は柱や壁板の繕いを行っています。
門扉の仮組
新材と補修した古材を組み合わせ、門扉の仮組を行いました。微調整をしたあと、また解体して、新材には古色塗を行います。
下層 隅木下 持送加工
下層柱の繕い状況
水腐れや倒壊時に生じた割れを、埋木・矧木・接着剤付けしました。
新規藁座製作
門扉上部に取り付く藁座の一つが割れてしまい使えなくなってしまったので、新たに作りました。
下層柱繕い状況
倒壊時に生じた割れを、埋木・矧木・接着剤付けしました。柱上部の頭貫という部材が取り付く場所です。千切(ちぎり)という蝶型の木材を埋め込み簡単に外れないように補修しました。
上層連子窓組立
長押の繕い
倒壊時に生じた割れや表面のすり疵・へこみなどを、埋木・矧木・接着剤付けしました。
新工法の補修
柱頭の継手には、新素材を用いて継木をする新工法を採用することになりました。木造として阿蘇神社の楼門に初めて適用します。柱頭の継木=十字目違+アラミドロッド補強アラミド繊維は、重量は鋼材の5分の1ですが、引張強度は鉄筋と同程度という素材です。防弾チョッキにも使われています。この工法の採用により古材を7割再用できる見込みです。
柱継木加工状況1
柱継木加工状況2
鑿(ノミ)や鉋(カンナ)を使って、加工面をきれいに仕上げて完成です。
柱の木の使い方
柱の断面を観察してみると、割れが柱表面に見えない壁板や方立の位置都合よく入っていることに気が付きました。さらに観察すると、木材の芯を方立や壁板が取り付く方向へ寄せて割れが入る位置を誘導しているようでした。当時の大工さんは、割れが方立や板壁の方向へ入るように考えて木材を使っていたことが分かりました。
門扉受金具にベアリング
門扉下部の石に取り付く、金具を調べたところ、ベアリングが発見されました。昭和期の修理の際に入れられたと考えられます。
墨書 上層廻縁 親柱
枘から墨書が発見されまし た。「昭和十九 年四月□日 宮地町拾六番 □□□□□」
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