【熊本地震後】GW阿蘇の観光地と道路状況

熊本地震の余震が続くゴールデンウィーク期間中。阿蘇方面の観光客が非常に少ないと予想されるので、少しでもお金を落とそうと阿蘇市一の宮方面へサイクリングに出掛けました。

〔追加情報〈7月10日更新〉:地震後の観光地状況を別記事に掲載しました。『【熊本地震後】阿蘇 観光施設・景勝地の状況』〕

阿蘇市への迂回路

熊本市〜阿蘇・一の宮[熊本地震迂回路]
熊本市方面から阿蘇市方面へ向かう迂回路は、【国道57号線】大津パイパスの「ミルクロード入口」交差点から【県道339号線】を利用して阿蘇外輪山北側を登って行きます。そして「二重峠」の十字路を右折すれば「阿蘇赤水方面【県道23号線】」へ降りて行くルートです。「道の駅阿蘇」や阿蘇神社(一の宮地区)へ行くならこちらのルートが最短になります。

【国道57号 迂回路】熊本市方面から阿蘇・大分方面《写真でわかる》

また、「二重峠」十字路を直進すれば「ミルクロード・大観峰」のルート。直進しても、遠回りになりますがミルクロード〜内牧経由で、道の駅阿蘇、阿蘇神社へも向かえます。
二重峠から阿蘇赤水地区を見下ろす・県道23号線[ミルクロード〜阿蘇赤水]
画像は二重峠を右折して赤水へ降りて行く【県道23号線】から撮影。

ラピュタの道【地震後】

断層で路面が凸凹[赤水の農免道路]
阿蘇赤水から農免道路を北東に進むと、断層地帯であるため路面は結構凸凹。現在は応急処置がしてあるのため、普通乗用車でも通過可能です。
「ラピュタの道」斜面崩壊[北側阿蘇外輪山]
このルート左手には北側阿蘇外輪山が望める。しかし、地震の影響により斜面の崩れが多数発生。そのひとつに『ラピュタの道』としてサイクリストや観光客に親しまれている観光スポットがあります。
ラピュタの道〔熊本地震前〕
そこは、外輪山のミルクロードと、麓の「阿蘇市狩尾」を結ぶ農作業道なのですが、近年の豪雨被害により通行止めとなっていました。しかし、この度の地震によって路面を支えていた斜面が崩れ、以前より危険な状態です。そのような理由と、展望台周辺の安全が確認できていないため、現在は景勝ポイントへの立ち入りも禁止になってます。

以前より状況が悪化しており、通行止めの状態が長期化しそうです。

道の駅 阿蘇

もともと交通量が少ない農免道路ですが、非常に交通量が少ない。「もしや…」と思い、GWは全線で渋滞する【国道57号線】を走行することにしました。
GW交通量が少ない国道57号線【熊本地震後】
すると、驚いたことに車両がほとんど往来していません。まるで深夜時間帯のような交通量。こんな国道57号線は見たことがありません。画像は「カドリードミニオン(旧阿蘇熊牧場)」付近。
観光バス駐車なし[道の駅 阿蘇]
『道の駅 阿蘇』へ到着。駐車場の埋まりぐあいは6割程度。観光バスにいたっては一台もありません。
赤牛と馬玉おにぎりセット[道の駅 阿蘇]
ちょうどランチタイムでしたので道の駅で食料品を購入。ひとつめが「赤牛と馬玉おにぎりセット」ですが、これだけで胃袋が満たされ…
馬まん[道の駅 阿蘇]
そして、ふたつめが「馬まん」。この馬まんはお気に入り。価格は150円で結構具だくさんと満足度たかい。休憩室の電子レンジが利用できるから、温めると一層おいしくなりますよ。

菓心 なかむら

菓心 なかむら
おにぎりセットと馬まんで胃袋はいい感じでしたが、やはり食後のスイーツ。ということで、道の駅阿蘇と国道57号線を挟んだ向かい側にある『菓心 なかむら〔熊本県阿蘇市黒川1490-2〕』へ。
石畳ぱい[菓心 なかむら]
こちらのプリンがお気に入り。今回はプリンと「石畳ぱい」を一個ずつ。石畳ぱいは、パイ生地の中にシュークリームを入れたもの。パリパリ食感の生地と、上品な甘さの濃いクリームのコンビネーションがなかなか良いです。次は車で訪れてホールケーキを買いたい。と思いながら、いつも自転車で訪れてます…美味しいですよ。

阿蘇湧水群の状況

熊本といえば「水の都」と言ってもよいほど天然水に恵まれています。しかし、熊本地震後に各地で湧水量に変化が現れ、枯渇してしまった湧水池もある。先日は、全国的な名水でもある『南阿蘇湧水群〔各湧水池状況確認は別記事〕』を訪れて状況を確認しました。
熊本地震後の「阿蘇やくいん原湧水群」
今回は、一の宮地区の湧水を確認。まずはサイクリングでよく給水している「阿蘇やくいん原湧水群」は、地震後も変わらない湧水量で水の濁りもなさそうで良好。
阿蘇一の宮の湧き水
そして、阿蘇やくいん原湧水の付近にある湧き水ですが、変わりなく湧いています。こちらは農業用水に利用しているのでしょうね。
門前町付近の水基[宮地湧水群]
門前町付近[一の宮町宮地153]にある湧き水。チョロチョロと湧いているようすはいつも通り。風情があります。
地震後ゴールデンウィークの門前町商店街
阿蘇神社の横参道になる「門前町商店街」は、平日でも観光客で賑わう通り。先日の26日に訪れた時はほとんど観光客がいない状態でしたが、この日は少し賑わっておりました。
この通りの周辺には、水基(みずき)と言われる「宮地湧水群(みやじゆうすいぐん)」があります。
欣命水(きんめいすい)[宮地湧水群]
「阿蘇はなびし」前の「欣命水(きんめいすい)」では、大きい蛇口から出るようにシッカリと湧き出ています。
金脈の泉(きんみゃくのいずみ)[宮地湧水群]
銀行の前にある水基「金脈の泉(きんみゃくのいずみ)」も変わらない湧水量で、販売用の飲料水を冷やしています。

他の湧き水場所も確認しましたが、一の宮地区の水基は、地震後も大きい変化は認められませんでした。これからも変わらず給水できることが判明。自転車乗りとしても安心しました。

阿蘇神社の近況

楼門前の簡易参拝所[阿蘇神社]
熊本地震後の阿蘇神社の状況』と『拝殿復旧にたいして公式に開設された募金情報』は別エントリーで掲載しています。

ミルクロード・大観峰

阿蘇神社を後にして次は大観峰〔『大観峰』観光ガイド[阿蘇ミルクロード]〕をめざします。一の宮地区から【県道110号線】を通って、『はな阿蘇美〔薔薇園の開花状況〕』の交差点を右折。次は【国道212号線】を利用して外輪山のミルクロードへ向かって標高を上げていきます。勾配は高くはないですが、外輪山へ上がるまではタイトなコーナーの連続です。路面状況は良好で、とくに気になるところはありません。

外輪山へ上がったらミルクロード【県道45号線】を1Kmくらい走ると右手に大観峰が見えてきます。
熊本地震後の大観峰から阿蘇一望
大観峰から望める阿蘇五岳(別名『阿蘇の涅槃像』)。ここだけ見てると約二週間前の地震が嘘のよう。
地震後ゴールデンウィークの大観峰
大観峰の展望所周辺には災害派遣の自衛隊車両が何台も停車していました。たぶん、通信機器を多数搭載して広域通信していたのでしょう。空にはパラグライダーと飛行機雲。

大観峰にあるお店といえば「大観峰茶店」。震災後でしたが、ゴールデンウィーク初日から営業再開。17時閉店なので到着時間には気をつけよう。この日は寄り道が多かったので、私は営業時間内には間に合いませんでした。

帰路はミルクロード【県道45号線〜県道12号線(阿蘇スカイライン)〜県道329号線】を走行して麓の大津町を目指しました。ルート途中の「絶景駐車場」と「ラピュタの道」は展望所の安全確認ができていないからか駐車場も閉鎖されていました。ミルクロードの路面状況は良好。尾根伝いルートなので被害は軽微だったようです。

次は、南阿蘇サイクリングいきます。

【熊本地震後】北阿蘇 観光施設・景勝地の状況

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