〈更新:2017年2月7日〉
2016年10月8日、阿蘇中岳第一火口が36年振りに爆発的噴火。この規模の噴火は〈1980年1月26日〉以来。
熊本地震後の〈9月16日〉に、やっとの思いで『阿蘇パノラマライン』が復旧して営業再開したばかりの草千里観光施設や阿蘇ロープウェイの関係者の衝撃と落胆は大きかったしょう。
この噴火をきっかけに、福岡管区気象台は噴火警戒レベルを【2:火口周辺規制】から【3:入山規制】に引上げを発表。
警戒レベル【3】になると、火口からおおむね2kmの範囲を立入禁止。そのうえ今回の噴火では、爆発時に噴石を火口から1kmを超えて降らせているため『阿蘇山上広場』と『阿蘇山ロープウェー』が規制範囲に含まれることに。
これらの規制によって草千里より先の道路は封鎖措置がとられました。
阿蘇山上の現状
入山規制の解除
それからの約2ヶ月間、ありがたいことに阿蘇火口はそれ以上の活動が起こることがなく、沈静化の兆候がみられたため〈12月20日14時〉に【噴火警戒レベル3 → レベル2】に引下げられました。
また現場関係者によって『阿蘇山上広場』と『阿蘇山ロープウェー』周辺の安全が確認できたため〈12月21日10時〉に草千里先の道路通行止が解除されました。
草千里ヶ浜
〈12月24日現在〉の草千里周辺では、気温が上がってくる昼頃には、たくさんの観光客が訪れて草千里ヶ浜の牧草地帯を散策したり
地形の小高い場所まで上がって、雪化粧の阿蘇を眺める人達で賑わっています。
阿蘇火山博物館をふくめ、食事やカフェなどの観光施設も営業しているため、観光客も十分なサービスを受けることができます。
阿蘇山上広場
〈12月24日現在〉の阿蘇山上広場一帯は、噴石や地面の火山灰はすでに一掃されていて、以前のままの散策することができます。
広場から見上げる雪化粧の河口付近と水蒸気。
熊本産交が管理する『阿蘇山ロープウェー』のロープウェーは、阿蘇火口の噴火警戒レベル【2:火口周辺規制】であるため運行は停止しています。また、併設のレストランは2017年1月中旬ごろには営業再開予定です。
その他の施設「阿蘇スーパーリング」および土産店舗等は営業しています。
阿蘇遊覧ヘリ
また、ヘリコプターによる阿蘇遊覧飛行も再開されました。航空会社は、長年のフライトを誇る『SGC佐賀航空』。
この日も、ひっきりなしにヘリが旋回していました。
米塚から草千里、中岳火口と、阿蘇五岳のおよそ半分を回るボリュームたっぷりの「阿蘇山スペシャルコース(約10分)」から「ミニフライトコース(約2分)」と各種コースありますよ!
運航営業時間は〈11:00~16:00〉。
遊覧飛行に関する問い合わせは『阿蘇カドリー・ドミニオン』TEL 0967-34-2020 までどうぞ。