天候などの理由で二度延期された阿蘇草千里ヶ浜の野焼きが、2月8日に実施されました。
草千里の野焼きは、2016年に実施されたのが約50年と半世紀ぶり。しかし、4月の熊本地震によって、阿蘇山上へアクセスするルート『阿蘇パノラマライン』のすべてが崩落・崩壊によって寸断。これによって2017年の野焼きは全く計画が立てられない状態でした。
しかし、道路復旧に従事する作業員の皆さんの突貫工事のおかげで、9月には阿蘇山上へ上がれる道路を復旧させてくれました。このあと、阿蘇火口の爆発的な噴火なので立入規制が実施されたこともありましたが、現在では規制は解除。これによって2017年の草千里野焼きが実現しました。
草千里ヶ浜・野焼き
実施計画は二度(1月29日、2月5日)たてられましたが、両日とも雨や積雪により延期されました。
三度目の実施日〈2月8日〉は快晴には恵まれませんでしたが薄曇りの絶好の野焼き日和。草千里駐車場には野焼き運営団体とボランティアの方々が多数集まっています。
野焼き実施予定時刻が迫ってくると、野焼き支援ボランティアをふくめた人達が、草千里の両サイドの尾根沿いを上がっていきます。ちなみに、後方中央の建造物は、火山活動で運休中のロープウェイ阿蘇火口西駅です。
野焼き当日は平日でしたが、草千里の駐車場は満車に近い状態。
時計が13時を過ぎたあたりで、草千里の東側尾根から煙が上がる。なんとなく阿蘇火口が手前にも増えたようなイメージ。
しばらくすると、最初に煙が上がった斜面下でも火の手が上がる。草千里野焼きの始まりです。
風が斜面下から上へと吹いているため、みるみるうちに枯れた草原は炎につつまれ燃え広がっていく。
草千里の北側斜面がおおよそ燃えた頃、こんどは西斜面が炎に包まれていきます。火の手から数十メートル離れた地点で撮影していますが、若干ですが火の暖かさを感じます。
西斜面が燃え広がるころには、草千里のいたるところで火の手が上がる。
草千里の中央にある小高い丘の『駒立』も燃え広がって黒々としている。
残すは西側奥の平野部。遠くに炎のラインが見える。
14時半頃になると草千里の表面は広範囲で黒くなった。2017年の草千里野焼きの完了です。春になれば美しい草原が広がることでしょう。
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その他の阿蘇野焼き
阿蘇の春を告げる野焼きは、まだ実施されます。今後実施される野焼きは『阿蘇山麓・米塚』と『北外輪山』です。
阿蘇山麓一帯(南山)米塚周辺等
- 実施日時
- 2017年2月26日(日)9:00~
- 予備日
- 3月5日(日)、3月12日(日)、3月19日(日)、3月20日(日)、3月26日(日)
- 備考
- ※火入れ時間は、各牧野組合で異なります。
阿蘇北外輪山一帯(北山)大観峰周辺等
- 実施日時
- 2017年3月5日(日)9:00~
- 予備日
- 3月12日(日)、3月19日(日)、3月20日(日)、3月26日(日)
- 備考
- ※火入れ時間は、各牧野組合で異なります。