【阿蘇山】噴火規制前の砂千里を軽登山

現在、阿蘇山火口周辺は「噴火警戒レベル2」によって、火口周辺と約1km範囲内で立入規制中となっています。
砂千里ヶ浜の遊歩道[阿蘇中岳火口]
立ち入り禁止範囲内には「砂千里ヶ浜」も含まれおり、2014年8月30日の”警戒レベル2”発表以来、散策やハイキングができなくなっています。砂千里ヶ浜は、ご覧のとおり遊歩道が山稜まで横断しているので、火口周辺の景色を間近で体験できます。

ちなみに、こちらのロケーションでは、市川崑監督の「火の鳥」、黒沢明監督の「乱」などが撮影された所としても有名です。

砂千里ヶ浜の岩石[阿蘇中岳火口]
砂千里ヶ浜は、最新期火砕丘の南東側にある砂漠。黒色の火山灰や礫(つぶて)が堆積している。活火山の活動によって、この景色も常に様変わりしているのです。

また、南東部には高さ数10センチ~2メートルほどの山稜に囲まれたマウンド状地形で、荒地に強い植物のイタドリの群落があることで火山灰が浸食されずに残っているそうです。
砂千里ヶ浜から望む中岳[阿蘇中岳火口]
砂千里ヶ浜から北東を眺めると中岳が望めます。現在、中岳山頂周辺も立ち入り禁止地域です。
山肌がミルクチョコレートとブラックチョコのようで美味しそう。
砂千里ヶ浜の山稜からの阿蘇火口噴煙
中岳までのハイキングコースの途中から中岳火口を眺めます。

「噴火警戒レベル1」にならないと、砂千里からの景色を楽しむことができません。はやく噴火が落ち着いて欲しいものです。

ロケーション情報

砂千里ヶ浜へのアクセスは、乗用車と徒歩のどちらでもできます。乗用車であれば阿蘇山公園道路(有料)を利用して専用駐車場から。徒歩であれば、阿蘇山ロープウェイ火口西駅まで上がったのち、遊歩道か公園道路をすこし降りていくと現地へ到着できます。また、阿蘇山公園道路には遊歩道があるため、下の駐車場から徒歩(徒歩無料)でアクセスもできます。

場所
熊本県阿蘇市黒川 砂千里ケ浜
料金
無料
駐車場
〔無料〕道路脇に普通車20台程度
トイレ
なし(ロープウェイ駅にあり)
店舗
なし(ロープウェイ駅にあり)
その他
火山ガスが発生する可能性があるため「ぜん息の方、気管支炎の方、心臓に疾患のある方」は、火口周辺での散策は命に関わる危険があります。

〈2018年〉阿蘇火口見学の再開日・復旧情報



阿蘇五岳登山

阿蘇五岳のうち『杵島岳』『烏帽子岳』の登山許可が一部ルート規制ありで下りました。

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