〈更新:2017年3月8日現在〉
熊本地震から5ヶ月後、ふたたび阿蘇山上を観光できる日がやってきました!
連続した強烈な地震は阿蘇地方にも大震災をもたらしました。
その影響で、阿蘇山周辺では3つの登山道路『阿蘇パノラマライン』の路面崩壊と崩落が激しく、観光地としての機能をすべて奪ってしまいました。
地震後の調査では、阿蘇登山道路の復旧は2017年春以降と発表。しかし、阿蘇山周辺は観光の「かなめ」でもあるため、地元から強い要望もあり早期復旧のはこびとなりました。
ここまで短期間で復旧できた理由は、3ルートある阿蘇登山道路『阿蘇パノラマライン』のなかで、一番被害の少なかった阿蘇市黒川から始まる東登山道ルート(坊中線)が地震の影響が少なかったこと。それと、道路工事関係者の高い技術のおかげです。
現在『阿蘇パノラマライン東登山道ルート』からのみ、阿蘇山上広場や草千里ヶ浜へアクセスできます。通行可能な登山道路へアクセスできる迂回路情報も同時にアップしてます。
また、現在通行止めの二つの登山道は、2017年度中に復旧予定。くわしくは〔 阿蘇パノラマライン 2017年度内に全面復旧〕に情報を掲載しています。
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阿蘇パノラマライン 東登山道
阿蘇東登山道(坊中線)
このたび利用できるようになった阿蘇登山道路は、阿蘇駅入口交差点〜山上広場(ロープウェイ乗り場)をむすぶ『阿蘇東登山道(坊中線)』です。走行距離は10キロメートルちょいプラスくらい。
熊本地震(本震4月16日)から5ヶ月後の9月16日午前10時ごろ、規制ゲート前には阿蘇パノラマライン開通を心待ちにした観光客の車両が30台くらいが並んだ。ゲート付近には地元報道関係者、空には数機のヘリが旋回している。
阿蘇登山道路は牧草地帯を抜けて行くのですが、ちょうどゲート付近の牧草地には多数の牛がいて、観光客を出迎えてくれてるよう。
この阿蘇東登山道には、片側交互通行のポイントが3カ所ある情報を受けていますが、規制ゲート手前の1カ所を入れた数字なのかもしれません。だとすれば、ここが2カ所目で、かなり短い。
杵島岳の麓へ近づくと、米塚方面から上がってくる阿蘇パノラマライン【県道298号線・阿蘇公園下野線】と合流します。そちらの登山道は全面通行止め。斜面・路面崩壊の規模と箇所が多く、復旧のめどは不明です。《阿蘇パノラマラインは、2017年度内に全面復旧予定。》
路面には大きなウネリなどなく、快適に阿蘇山上へ向かって高度を上げていきます。
草千里展望台付近
そして最後の片側交互通行ポイントが『草千里ヶ浜』手前の草千里展望台付近で、片道通行が200メートルほど続く。この辺りの路面と斜面が大きく崩壊したため、阿蘇山上へのアクセスが困難になりました。
また、崩落とともに北側の展望駐車場がすべて崩れ落ちているため、米塚や北外輪山を望むことがきなくなっています。片道通行の向こう側は、すべて立ち入り禁止なのでご注意ください。
崩壊現場から少し離れた場所から立野方面を望むと、阿蘇大橋を崩落させた北外輪山の地滑り箇所がハッキリと確認できます。
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草千里駐車場
阿蘇山上の観光名所のひとつでもある『草千里ヶ浜』。草千里の手前にある専用駐車場は地震の影響はぼほありません。遊具の利用禁止や手すりの破損、階段などの亀裂は確認しましたが、駐車場の公衆トイレも可動しており特に問題はないでしょう。
専用駐車場には、食事・土産処が3店舗あります。しかし、急展開的に阿蘇パノラマラインが開通したため、16日は2店舗が営業。調理機器等のメンテナンスが間に合わず、コーヒーや饅頭などが緊急的に販売されていました。本格的な営業は10月頃からの予定。
また、悪天候でも阿蘇山上の観光が楽しめるとして人気の『阿蘇火山博物館』ですが、施設の安全点検・修復が多数あるため2016年中の営業再開は無理とのコメントでした。11月1日より営業再開しました。《更新:10月24日現在》
草千里ヶ浜
阿蘇の自然をまじかで体験できる草千里。震災後は保全活動ができず雑草がはびこり荒れていましたが、除草作業が開通に間にあい快適な散策ができるようになってます。
草千里は地震の影響を受けておらず、中央のポッコリと小高い丘「駒立」にも登ることができます。
「駒立」へ上がると東方向に『烏帽子岳』が大きく迫ります。こちらの山、熊本地震の影響で山肌が多く崩れています。
地震前は登山可能だった烏帽子岳ですが、斜面崩落の可能性があるため現在は登山禁止《一部規制ありで登山可能になりました。詳しくは〔【阿蘇五岳】杵島岳、烏帽子岳の登山許可情報〕にて掲載》になっています。一般登山は安全点検が終了するまで暫くお待ちください。
また、草千里を馬に乗って周回する『阿蘇草千里乗馬クラブ』。こちらは乗馬コースの整備や設備の準備が整っていないため、16日も作業に追われてました。
そういえば、馬の姿が見えないので「おや?」と思っていたら、丘の下でお食事中でしたよ。
阿蘇山上広場
さて、草千里をあとに阿蘇山火口の麓にある『阿蘇山上広場』へ向かいます。その道中の両側には牧草地帯が広がり、左手には噴煙を吐く阿蘇山火口が見えてきます。
広場駐車場の少し手前では、南阿蘇方面へ降りていく阿蘇パノラマライン【県道111号線・阿蘇吉田線】と交差しますが、そちらのルートも斜面・路面崩壊が多く全面通行止め。復旧のメドは未定のままです。
先程の分岐点からすぐ阿蘇山上広場へ到着。付近には薄い円柱状の『阿蘇山ロープウェー』が見えてきます。こちら施設の一階がロープウェイ乗車券売り場とお土産さん、二階がロープウェイ乗り場とレストランになっています。土産売店もレストランも元気に営業中でした。
また、施設内にはプロジェクションマッピングを駆使した「阿蘇スーパーリング」という阿蘇体験映像ジオラマの営業も絶賛公開中です。
阿蘇山上の観光の目玉として阿蘇火口見学があります。阿蘇火口まで行く方法はロープウェイ、自動車、徒歩と三つ選択肢があります。
しかし、火口見学は阿蘇火口の状態によって変更されます。訪れた16日は【噴火警戒レベル2:火口から半径約1km以内への立ち入りは禁止】ということでロープウェイは運休。当然ながら一般車両・徒歩も進入禁止になります。
阿蘇の自然
阿蘇ロープウェイの施設から駐車場へむかうと、なにげなく烏帽子岳が目にはいってきます。しかし、変わり果てた姿に驚かされる。熊本地震前は山全体が緑に包まれていたのですが、大規模な斜面崩落といった凄まじい光景です。これなら登山禁止も納得できますね。
そして、以前営業していた阿蘇火口スキー場跡に場所をうつし阿蘇を眺める。この日の火口は、おもに水蒸気を上げており噴気音もここまで聞こえません。阿蘇の草原には昼の気温と違和感があろうススキがたくさん広がり、ひと足はやい秋を見せています。
ということで、16日から過ごしやすい秋の阿蘇山観光が始まりました。ぜひ、「火の国」と名の由来になった阿蘇を体験しにいらしてください。
2017年の阿蘇山
熊本地震から1年が過ぎ、阿蘇山観光地もアクセスしやすくなり店舗も営業中。2017年春・ゴールデンウィークの阿蘇山上の現在状況を掲載しています。
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